呼称 | スカーレットクイーン |
人物関係 | 協力者:サフィア |
CV | 藤東知夏 |
誕生月 | 9月 |
※「HP・攻撃力・防御力」は上限が存在しないため記載しません。
クリティカル率 | 59.2 |
命中 | 0 |
回避 | 780 |
魔法効力 | 0 |
魔法抑制 | 0 |
速度 | 19.8 |
自動回復 | 0 |
魔法耐性 | 50.7 |
物理耐性 | 4.9 |
吸収力 | 0 |
クリティカル増幅 | 2.5 |
クリティカル耐性 | 0 |
洞察 | 0 |
根性 | 3.5 |
治療効果 | 0 |
受ける治癒量 | 0 |
攻撃速度 | 0 |
クリティカル回避率 | 1.5 |
防御貫通 | 0 |
魔法貫通 | 1 |
熟知 | 0 |
受け流し | 0 |
Lv.1 | HPが最も多い敵に毒液を放ち、攻撃力×100%のダメージを与える。 さらにターゲットを8秒間毒状態にさせ、一秒毎に攻撃力×60%のダメージを与える。 |
Lv.2 | 毒状態になったターゲットの速度を減少。 |
Lv.3 | 毒状態の持続時間が20秒に延長。 |
Lv.1 | 目の前の敵に攻撃力×120%のダメージを与える。 さらにその防具を腐食して一定時間防御力を35%減少させる。 |
Lv.2 | ダメージが攻撃力×140%に増加。 |
Lv.3 | ターゲットのSPを徐々に減少。 |
Lv.4 | ダメージが攻撃力×160%に増加。 |
Lv.1 | HPが最も多い敵を6秒間クモの糸で束縛し、行動不能にする。 ターゲットが最大HPの25%のダメージを受けると束縛が終了する。 |
Lv.2 | 束縛中、SPが毎秒4%減少。 |
【ゲーム内説明】 ババリア部族のメイジ英雄。 毒や行動阻害などのデバフ効果を付与する。 |
登場時 | |
移動時 | 毒糸に触れてしまえば私のもの |
通常攻撃 | 串刺しにしてあげましょう |
スキル1 | 私の毒、耐えられて? |
スキル2 | 私の網にいらっしゃい |
必殺技 | —— |
勝利時 | 悪くない獲物でしたわ |
※未実装
ババリア部族と聞けば、この世界の大半は、こう言うだろう。『蛮勇を誇り、好戦的で、血と争いを好むはた迷惑な野蛮人たち』だと。だが、その裏で暗躍している種族がいたのだ。
ーー『蜘蛛族』ーー
その中でも、特に恐ろしいのは、女王アンキーラだった……。
この種族は母系制で、最も強力な毒を持つものが最高権力者である女王となる。アンキーラは、若くて妖艶で魅惑的な容姿だが、とても狡猾で残忍であった……。
蜘蛛族は表に出ることはほとんどなく、あまり世界には知られていなかった。だが、兵士たちの間で土蜘蛛族は、決して遭遇してはいけない種族で、会えば最後、死を待つのみ……と知れ渡っていたのだ。暗い巣の中に身を寄せる蜘蛛族は正々堂々戦うよりも待ち伏せを得意とする。鋭い脚に襲われた者は、その爪先についている毒にゆっくりと侵食され、苦痛と恐怖のなかで死んでいくのだ。毒の強さは、爪先の色が鮮明で美しいほどより強力であった。
アンキーラは女王になってからまだ日は浅かったが、その美しいスカーレット色の脚は、毒蛇の牙よりも遥かに恐ろしいと言われている。そこから分泌される神経毒は、急速に身体を麻痺させ、敵に極度の苦痛を与えながら殺してしまうのだ。ババリア部族の最も凶暴な戦士でもアンキーラの毒には恐怖を覚えずにはいられないほどに……。
時は経ちーー
破滅の深淵から解き放たれたカタストロフがエスペリア大陸の隅々まで広がり始め、その手はアンキーラの巣にも伸ばそうとしたのだ。そう、この時カタストロフたちはまだ知らなかったのだ……。アンキーラが自分たちにとっても恐ろしい存在だということをーー
アンキーラは柔軟さと頑丈さをあわせ持った自慢の糸で防衛の網を編み、女王自ら巣の守りを固めた。そして、女王の仕掛けた網に一度でも捕まってしまえば決して逃れることはできず……
「私の贄となる覚悟はできた?」
「甘美なる死を味わわせてあげましょう」
カタストロフたちは、猛毒で骨まで溶かされてしまったのだった。
悪魔の巧妙な術をもってしても、アンキーラには全く通用せず返り討ちにあう。そうこうしているうちに、カタストロフの数は大きく減っていった。これ以上犠牲を払えないカタストロフが出した結論は、アンキーラの巣にはもう手を出さないということだった。
それからというもの、カタストロフにとってこの場所は禁断の地となり、アンキーラの名前すらも口外することは一切なかったという……。
「香しい毒を塗った気持ちいい網を編んであげようか」
どす黒いエネルギーの塊が、空中でどんどん大きくなる……。その球体が限界までエネルギーを集めると、巨大な音を立てながら一気に爆発したのだ。
禁忌とされていた宇宙の闇から吸い取ったエネルギーは、生身の身体ではとても耐えられるものではない。爆発に巻き込まれた黒翼族の兵士は瞬時に消え去り、灰さえも残らなかった。だが、向こうの山から大勢の黒翼族が迫ってくる。彼女には休む暇もなく、ただ逃げ続けるしかなかった。
「まったく、しつこい奴らだ……」
荒い息を吐きながら罵るも、サフィアはさっきの呪術で力が尽きていたのだ。ふらつく体をかろうじて杖で支えながら、あてもなく逃げ続けている。かつて最高権力を象徴したこの黄金の杖は、今の彼女と同じように泥まみれだったーー
数日前まで権力を振りかざしていた女王が、こんな窮地に陥るなんて思いもしなかっただろう。権力とはまさに諸刃の剣であると痛感したが、支配による快感を知ってしまったサフィアは、二度と地位を他人に譲ることはできない。
それから何日か過ぎて……。悪戦苦闘しながらも追撃者を次々と撃退する中でサフィアは全てを奪い返すと心に決めたのだった。
今回の件を経て、自分の力不足を嫌というほど知らされた。王座に長く居座るには、より先のことを考えることが必要なのだ。謀略で権力を奪い取るだけでは、意味がない。
「かかってくるがよい! 女王の威厳を見せてやろう!」
まだまだ余力があるように見せているが、サフィアはもう限界だった……。逃げ場があるなら、すぐに飛び込みたい。疲れ果てた身体を休める場所を探していると、真っ暗な洞窟を見つけたのだ。
「他に方法はない。とりあえず入ってみるか!」
そう思って中に入ると、外から見るより暗くなかった。ところどころがぼんやりと光っていて、進む道を導いているかのようだった。奥に行けば行くほど、どこか不気味になっていったが、それでもサフィアは進むしかなかった。
パキッーー
足元で骨が折れる音がした。よく見てみれば、燐光を放つ巨獣の骨を踏んでしまっていたのだ。このぼんやりと光っていたものとは、死んだ動物の骨の燐光……。つまりは、この洞窟の中に危険な捕食者が生息している証拠だった。
その予感は的中する。白い蜘蛛の糸が後ろから大量に飛んできて、彼女を包んだのだった。そして暗闇からゆっくり歩いてくる足音が近づいてきて……。姿を現したのは、緋色に光っている尖った爪が背中から4つ生えている女だった。
噂に聞く土蜘蛛族の女王、スカーレットクイーン、アンキーラだーー
糸を振り解こうとしても全く動けないサフィアは、アンキーラの姿を見て絶望を感じた。
「くっ……! ここは土蜘蛛族の巣であったか!」
もがき苦しんでいるサフィアを見て、アンキーラはほくそ笑んでいる。
「ふふ……私の網にようこそ。生贄となる覚悟はできたかしら?」
サフィアの顎を掴み、ぐっと顔を近づけてきた。歪んだ笑いを頬に浮かべたまま、アンキーラは一言も発しない。そして、その背後には無数の飢えた目が瞬いている。サフィアはぞわりと鳥肌が立った……。
なんというヘマをしたのだろうか。サフィアは土蜘蛛のエサになるくらいなら、追撃者に殺されたほうがずっとマシだと思った。
だが、ここで諦めるサフィアではなかったのだ。座して死を待つより、残った魔力に賭けてみようと心に決めるも、アンキーラが警戒している。土蜘蛛の女王は、サフィアが何か仕掛けてくると気づいていたのだ。アンキーラは背中の爪を前に出してサフィアの顔に触れる。爪の鮮やかな赤い色は、まるで警告を促しているかのようだった……。
サフィアは怯えている……。なぜなら、この赤色が何を意味しているかわかりきっているからだ。アンキーラの爪で傷をつけられると、毒が瞬時に入り込み、極度の苦痛で死んでしまうのだ。
サフィアは深呼吸をして落ち着いて話し出す。
「妾を殺せば、強力な盟友を失ってしまうぞ」
「へえ? 蜘蛛の糸に捕まった虫が強いだなんて思えないわ」
何もかも見透かしているようなアンキーラにサフィアは言葉を慎んだ。
「そなたはここの女王だな? 実は妾も女王なのだ。今はこんな状況だが、もうじき全てを取り戻せる。そうしたら、そなたにはいいものをくれてやろう」
「いいものって何かしら?」
「権力と地位だ!!」
アンキーラが興味を示したため、それに縋り付くように声を大にして言うが……。サフィアの答えにアンキーラは大きく失望した。
「それなら既に持ってるわ。もう諦めたらいかが? 子ども達に食事を取らせてあげないと……」
「よく聞くのだ。今よりずっと高い権力と地位だ。ただの土蜘蛛族の女王だけなど、物足りんだろう? ババリア部族を全て支配下におきたくないのか」
「ふざけるな!」
サフィアの言葉にアンキーラは怒りをぶつける。
「ふざけてなどおらん。そなたは一日中この薄暗い洞窟におり、危機感を失っているのではないか? 弱肉強食のババリア部族に属している以上、妾もそなたも、そしてそなたの子ども達も、もっと強くならねば……いつか奴らに食われてしまうだろうな」
「なにをッーー」
「言いたいことは分かるぞ」
アンキーラが反論しようとしたが、サフィアが被せるように言葉を重ねる。
「この巣は、糸と毒で守られていて十分安全だと考えているのだろう? だが、つい先日、卑賤なワーラットがここを訪れ、毒を盗んだと聞いたぞ……」
「……!」
誰にも知られたくなかった最大の汚点を言われ、アンキーラは肩がピクリと跳ねる。
「このことはもうババリア部族全体に知れ渡っている! これからもっとたくさんの者が侵入してきたら、そなたはどうするのだ?」
アンキーラはうつむき、考え込んでいた。
「ふふ……困っているようだのう。もし妾を手伝って王位を奪い返してくれたら、我らで同盟を結んで共に敵を倒そうではないか。そしてババリア部族最強を目指すのだ!」
「まったく、よく喋る口だわ……仕方ありません。あなたの提案、乗って差し上げましょう」
歪んだ笑みを緩め、アンキーラは穏やかに微笑んだ。
「まずはこの糸を解いてもらおうかのう? 息が詰まりそうだ。それから、外の奴らを退治してほしい。やつらの美味しさは保証するぞ!」
「安心してくださいませ。私、仕事はきっちりとやりますわ」
※未実装
※未実装
※未実装
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