呼称 | 吟遊詩人 |
人物関係 | 弟:ロワン |
CV | 諏訪部順一 |
誕生月 | 6月 |
※「HP・攻撃力・防御力」は上限が存在しないため記載しません。
クリティカル率 | 59.2 |
命中 | 0 |
回避 | 780 |
魔法効力 | 0 |
魔法抑制 | 0 |
速度 | 19.8 |
自動回復 | 0 |
魔法耐性 | 50.7 |
物理耐性 | 4.9 |
吸収力 | 0 |
クリティカル増幅 | 2.5 |
クリティカル耐性 | 0 |
洞察 | 0 |
根性 | 3.5 |
治療効果 | 0 |
受ける治癒量 | 0 |
攻撃速度 | 0 |
クリティカル回避率 | 1.5 |
防御貫通 | 0 |
魔法貫通 | 1 |
熟知 | 0 |
受け流し | 0 |
Lv.1 | 不思議な音楽を奏でて、広範囲の敵に攻撃力×100%のダメージを与える。 物理攻撃をする敵はその後の数秒間、攻撃とスキルが使用不可になる。 |
Lv.2 | ダメージが攻撃力×120%に増加。 |
Lv.3 | ダメージが攻撃力×150%に増加。 |
Lv.1 | 戦いの歌を奏でて、最も弱っている味方のHPを攻撃力×90%回復し、速度を増加させる。 |
Lv.2 | 回復量が攻撃力×110%になる。 |
Lv.3 | 追加で攻撃力が最も高い味方にも同様の効果を与える。 |
Lv.4 | 回復量が攻撃力×130%になる。 |
Lv.1 | 通常攻撃が変化してランダムで2人の英雄に音符を放つようになる。 音符が味方にヒットするとHPを回復させ、敵にヒットするとダメージを与える。 |
Lv.2 | 3人の英雄に音符を放つ。 |
【ゲーム内説明】 ブライト王国のサポート英雄。 治癒とバフ付与に長けている。 |
登場時 | 歌こそ、極限の喜びさ |
移動時 | あぁ、なんて美しい響きだろう |
通常攻撃 | 一曲、どうだい? |
スキル1 | 私の歌に酔いしれてしまいましたか? |
スキル2 | —— |
必殺技 | さあ、共に踊ろうか |
勝利時 | 共に奏でよう~この勝利のメロディーを |
※未実装
吟遊詩人、アンジェローー
自由と芸術を愛し、常にロマンを追い求めて……。どこからともなくやってきては、風のように去っていく。アンジェロはひたすら旅を続ける。命そのものと言っても過言ではない、詩と音楽のために……。
少年時代のアンジェロは、父と一緒に行商人として世界各地を周り、見聞を広めていた。少年の目に映るものは、すべて真新しく、そこで自分が感じた感情や人々が暮らす様を詩や歌にしていたのだ。
とある旅の中で、アンジェロは一匹の猫と出逢う。冒険好きの猫とは、すぐに意気投合し『ハリー』と名付けた。ハリーはアンジェロにとって、旅には欠かせないよき理解者であり、大事な親友でもある。
そうして旅を続けていくうちに、アンジェロは大人になり、吟遊詩人として有名になっていった。すると、ブライト王国各地の酒場から、ぜひ店で歌ってほしいと頻繁に声がかかるようになったのだ。いつしか、アンジェロが来れば、店は客で溢れ返り大繁盛などという噂も広まるほどに……。しばらくすると、店だけではなく、貴族間にもアンジェロの評判は広まり、自分が開くパーティに出演させたいという声が続々と上がるようになったのだ。人気沸騰中のアンジェロを呼べるという貴族の見栄が高じて、吟遊詩人であるはずなのに、演奏をしないということもしばしばあった。
しかしーー
アンジェロは自分を見失っていたのだ。
世間から必要とされ、称賛を受けるも、昔のように創作意欲が湧かなかった。贅沢な暮らしは、吟遊詩人のアンジェロを蝕んでいく。ついには、人の心に響くような、詩や曲を作れなくなってしまったのだ。来る日も来る日も、アイデアは浮かばずアンジェロは悩み苦しんでいた。ふと、親友のハリーをぼーっと見つめているとあることに気づく。
「そうか、そうだったのか」
「ハリー、僕と旅をしていた頃の君はみすぼらしく痩せてはいたけれど瞳は光り輝いていた」
「それがどうだ! 今の君は艶の良い毛並みと恰幅の良い見た目にはなったけれど瞳には以前のような輝きはない」
「僕たちは多くのものを得た代わりに大切な何かを失くしていたのかもしれないね」
大切なことに気づいたアンジェロは、意を決し……。
少しの荷物と愛用の楽器、そして一匹の猫を連れて、アンジェロは再び冒険の旅路に踏み出したのだった。
新たな旅の最初の行き先は、王国北部の辺境。そこにはカタストロフの大軍に対抗し、世界を守るために日夜奮戦している帝国の将兵たちがいる。今、彼らにはきっと、疲れ切った心を癒すための歌声が必要だとアンジェロは思い……。
それからアンジェロは、英雄たちの勇姿を自分の目で見て、感じて、詩篇として残し、世の中に彼らの生き様を伝えたのだった。これこそが、自分の為すべきことであると信じて……。まわり道をして得た答え、それはーー
アンジェロという人間とハリーという猫が紡ぎ出す物語……それはまだ始まったばかり……
「さあ行こう、ハリー! 美しき調べは、自由な魂と共に!」
神々より賜りし無二の才能をもって、アンジェロは時に魔力のあふれる演奏で人々の心の傷を癒やし、時に魂を揺さぶる詩で王国全土を魅了するのであったーー
辺境師団キャンプ地ーー
ブライト王国とドワーフの兵士たちが明るい焚き火を囲んで酒をあおっている。今夜は普段の厳格な雰囲気と違い、とても賑やかだった。
ここ数日カタストロフの攻勢が急に弱まり、国境線から数十キロメートル先まで後退していったのだ。おかげで、連日戦っていた兵士たちは一時的につかの間の休息を得ることができている。
キャンプ地の中央にある焚き火のそばでは、琴を弾いてる若い詩人の足元で、大人しい猫が寄りかかりながら、うたた寝をしていた。兵士たちは久しぶりに戦いから解放され、旨い酒と美しい曲に心から癒されている。そんな喧騒の中、キャンプの片隅で、老人ドワーフが一人静かに、銃を抱えながら酒を飲んでいた。すると、華やかで高い声が響き……。
「それでは、一曲捧げましょう! 勇敢なドワーフの銃士モルブスが暴れ熊を狩る物語です!」
若い詩人の一声に、兵士たちは期待を込めて拍手喝采を送る。
「寒い極地の氷原で、黒色火薬の硝煙が立ち込めていたーー」
詩人の歌が老人ドワーフの耳へと届き、肩がピクリと跳ねる。そして、手がかすかに震えだし、グラスから黒ビールがこぼれてしまった。
「昔のわしは何時間でも銃を構え続けられたが、今は酒を数杯飲んだだけで手が震えとる。わしは本当に老いたようじゃ」
歌を聞けば聞くほど、『ロイヤルガンナー団』へ入隊するために奮闘していた若い頃を思い出し、落ち込んでいった。あの頃の自分は怖いもの知らずで、どんなことにも挑戦していた。それが今となってはーー
しみじみと思い出していると、気づけば歌が終わりを告げようとしていた。悲観的なのはドワーフらしくないと老人ドワーフは頭を叩いて、酒を一口で飲み干したのだった。
詩人が歌い終えると、グラスを掲げてこう叫んだのだ。
「偉大な熊狩りモルブスに!」
兵士たちも続いてグラスを掲げながら叫んだのだった。
「モルブスに!」
「モルブスに!」
すると、兵士たちとは別の大きな声が聞こえてきたのだった。声がした方を見れば、テントの中から指揮官のホーガン将軍が顔を出していた。ブライト王国の兵士たちは全員立ち上がり、指揮官へ敬礼する。ホーガンは笑顔で手を振り、兵士たちを座らせ、宴の続きを楽しむよう声をかけた。ホーガンは軍規に厳しいことで知られているが、平民出身の彼は兵士たちに対して、訓練や戦いの時以外は、分け隔てなく接していたのだ。
ホーガンは兵士の手からグラスを受け取り、キャンプの隅に向かう。そして、老人ドワーフの傍らに腰を下ろした。ホーガンの行動を目で追っていた兵士たちは、そこで初めて老人ドワーフの存在に気づく。一方、伝説的な英雄からより多くの武勇伝を聞き、歌にしたいと思っていた詩人は、ホーガンに挨拶するべく、同じように彼の元へ向かっていった。詩人は数日前にこのキャンプ地を訪れていたが、ホーガンに会うのは今日が初めてだった。
「はじめまして、ホーガン将軍。吟遊詩人のアンジェロと申します」
「悪かったな、このところ軍務が忙しくて、お前を接待する暇もないのが現状だ。このような過ごしづらい所へ来てくれて感謝する。お前の歌は兵士たちを大いに励まし奮い立たせてくれた。さあ、座ってくれ」
「こちらこそ、お会いできて光栄です、ホーガン将軍。僕はあなたの歌を作りたいと思っているんです。名前はもう決めてあります。『王国の壁』と!」
声高らかにアンジェロが言うと、ホーガンは少し困ったような笑みを浮かべながら答えた。
「お前は王都の貴族殿たちに人気なのだろう。私のような平民出身の軍人に歌を作るのはもったいないのではないか」
「それにーー」
ホーガンは隣にいる老人ドワーフに目を向けて、言葉を続けた。
「ここで最もその資格があるのは、私ではなく、この老兵だ。さっきお前の歌った歌の主役は彼なのだからな」
アンジェロは驚いて老人ドワーフを見た。さっき彼が歌った内容は、各地をめぐり歩いた時に農夫から聞いた話だったのだ。まさかここで、モルブス本人に会うことができるとは思ってもいなかった。アンジェロは少し恥じ入って、モルブスにグラスを掲げて……。
「殿方、お目にかかれて光栄です。アンジェロと申します。僕の歌が無礼でなかったことを祈っています」
するとモルブスは朗らかに笑い、同じようにグラスを掲げたのだった。
「大昔のことじゃ。気にせんでいいわい。あの時は若気の至りで、無茶なことばかりしていたもんじゃ。巨竜をも畏れずにのう……。今考えてみると、わしは熊に頭を落とされなくて幸運じゃった!」
くしゃっとした笑顔を向けられ、アンジェロはホッとする。
そして……。
「モルブスに!」
声を上げてさらに高くグラスを掲げると、豪快に笑ったホーガンもアンジェロに続く。最後に、モルブスは二人のグラスに勢いよくガツンと自分のグラスをぶつけて……。
「負けず嫌いの老兵に!」
モルブスは酒を一気に飲み干したのだったーー
※未実装
※未実装
※未実装
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