呼称 | ワイルドチェイサー |
CV | 夏八木敦也 |
誕生月 | 11月 |
※「HP・攻撃力・防御力」は上限が存在しないため記載しません。
クリティカル率 | 47.7 |
命中 | 880 |
回避 | 1085 |
魔法効力 | 0 |
魔法抑制 | 0 |
速度 | 0 |
自動回復 | 0 |
魔法耐性 | 4 |
物理耐性 | 5.5 |
吸収力 | 0 |
クリティカル増幅 | 0 |
クリティカル耐性 | 3.5 |
洞察 | 0 |
根性 | 4 |
治療効果 | 0 |
受ける治癒量 | 0 |
攻撃速度 | 0 |
クリティカル回避率 | 1.5 |
防御貫通 | 1 |
魔法貫通 | 0 |
熟知 | 0 |
受け流し | 0 |
Lv.1 | 自身の現在のHPの8%を燃焼させ、10秒間自身の速度を大幅に増加させる。 |
Lv.2 | スキルの持続中に撃破するか、アシストして撃破すると持続時間がリセットされる。 |
Lv.3 | スキルの持続中に撃破するか、アシストして撃破すると最大HPの20%を回復。 |
Lv.1 | 攻撃のたびに自身の現在のHPの8%を燃焼して、攻撃力を燃焼したHPの1.3倍増加。 |
Lv.2 | 攻撃力が燃焼したHPの1.5倍増加。 |
Lv.3 | 攻撃力が燃焼したHPの1.75倍増加。 |
Lv.4 | 攻撃力が燃焼したHPの2倍増加。 |
Lv.1 | 自身の現在のHPの8%を燃焼させ、10秒間自身のHPを毎秒最大HPの4%回復する。 |
Lv.2 | 回復中に受けるダメージが30%減少。 |
【ゲーム内説明】 ババリア部族のマークスマン英雄。 自身のHPを燃やして攻撃を強化することができる。 |
登場時 | 待ちわびたぞ |
移動時 | 貴様ら、恐れるにたりん |
通常攻撃 | どけ!弱者に用はない |
スキル1 | 真っ向勝負だ! |
スキル2 | 俺の間合いに入ったな! |
必殺技 | 痛みは俺の力となる! |
勝利時 | 弱肉強食こそ、世界の真理なり |
※未実装
傷だらけのハンターーー
セバスにとってそれは戒めの証だったのだ……。
その昔ーー
周囲の目はいつも兄に向けられ、セバスは兄の影でひっそり生きているような存在だった。なぜなら、彼の兄は凄腕のハンターで、比較されるのも仕方なかったのである。若いセバスは、いつか兄を越えてみせると地道に努力を重ねていた。しかし、そのことに囚われ過ぎるあまり、ハンターが持つべき危険察知能力や、獲物をじっと待つ我慢強さというものが欠けてしまって……。
とある狩りの途中ーー
狡猾な野獣に出会ってしまったセバスは、沼地に誘い込まれてしまう……。本来、ハンターであるなら、アンテナを張り巡らせ、どんなに小さなことも見逃さない。情報収集を怠り、マーキングをつけることなく誘われるがまま沼地に入ってしまったのだ。気づけば、セバスは沼地のさらに奥深いところにいる。振り返っても、来た道がまったくわからなかったのだ。そうこうしているうちに、長時間沼地にいたセバスは沼の瘴気に当てられ、意識が遠のいていき……。ついには、槍をうまく持つことさえできなくなってしまったのだ。セバスが弱りきるところを見計らっていた野獣は、今がチャンスだと突如現れたのだった。完全に主導権を握った野獣は、したり顔でセバスを襲い始める。
そう……。セバスは狩る者から、狩られる者になってしまったのだった。ハンターとして、これ以上のない屈辱である。弱った体でどうにか粘ってはいたが、だんだんと意識がなくなっていくのがわかる。このまま戦い続けても、野獣の餌食という哀れな末路をたどることは間違いなかった。
意識を手放そうとしたその瞬間ーー
野獣がセバスの肩に爪を立て、皮膚が破れ、肉も裂けた痛みがセバスの意識を引き戻したのだった。この痛みに生きる望みを見出したセバスは、再び槍を力強く握りしめ、大きく振りかぶって……。自分の身体に突き刺したのだった。痛みが全身に広がると、だんだん意識が覚醒していく。そして、失いかけていた狩猟本能も呼び覚ましたのだった。セバスの感覚が今までにないほど鋭くなり、泉のように力が湧いてきて……。気づいた時には、野獣はセバスの槍によって頭を貫かれていたのだった。
これ以降、セバスは狩りや戦いに臨むたびに、自ら身体を傷つけるようになる。そのたびに苦しい表情を見せるセバスに仲間は止めようとするが、セバスは決してやめなかった。痛みが狩猟本能を高めるということは、彼自身にしかわからなかったのだ。
この痛みこそが、あの恥辱とハンターとしての危機感を思い起こさせる、唯一の手段なのだった……。
「狩るか狩られるか。それだけのことだ」
ハンティングネストーー
ババリア部族の中でハンター達が集う、最も賑やかな場所と言われている街だが、今この時だけは静まり返っている。なぜなら、ヴ―ドゥーの秘術を扱う、ウィッチドクター・ヌミスが全身に深い傷を負ったセバスとヴァークを連れてこの地にやってきたからだったーー
ハンターの仕事を終えて、ハンティングネストに戻ってきた者達は、酒を飲みながらその日の武勇伝を語る。そんななんでもない日常を壊したのは、セバス達だった……。ボロボロの彼らをただただ呆然と眺めていたハンター達が、セバスの手にある物が握られているのを見る。それはグリズリーの拳ほどにもなる大きな牙だったのだ。壁に掲げられている、歴代のワイルドチェイサー達がかつて手に入れた偉大な戦利品を見ながら、固唾を飲む。まさか彼らは、伝説のドラゴンを狩ったのだろうか……。憶測がハンター達の頭をよぎった時、ヌミスが沈黙を打ち破りみんなに語りかけた。
「トーテムがお告げを下した。とてつもなく恐ろしい危機がまもなくやってくるが、『ワイルドチェイサー』によって打ち砕かれ、新たなハンティングネストに栄光をもたらすだろうと! 私はオアシスの沼でこの二人の勇姿を見届けるためにずっと待っていたのじゃ!」
ヌミスの言葉にハンター達は驚きを隠せない。つまり、この二人が伝説の怪物を倒したということを示しているのだ。
「驚いただろ!? 英雄になりたくて自惚れていた、この大馬鹿者がやってくれたぜ!」
自分の足で立つことができないセバスを支えながらヴァークは話し出した。それを聞いていたボロボロのセバスは、ヴァークのその態度がどうも気に食わなかったが、文句の声も出ないほど疲弊していた。
「新たな『ワイルドチェイサー』は決まったのじゃ!」
ヌミスが凛とした声で言うと、ハンター達は歓声をあげた。
伝説級の猛獣を倒したハンターのみがハンティングネストで『ワイルドチェイサー』の称号を与えられる。ハンターとしてはこの上ない名誉ある称号で、この称号を手に入れたハンターは数えるほどしか存在しない。
新たな『ワイルドチェイサー』がたった今、誕生したのだった……。疲れ切っていたセバスは、みんなの喜ぶ顔がだんだんとぼやけ、声も聞こえなくなり……。気絶してしまった。
気づけばハンター達の中で、勇者セバスがオアシスの沼でドラゴンを倒し、新たな『ワイルドチェイサー』になったという噂が広まっていったのだった。そして、憶測がひとり歩きをし、虚実とりまぜて吹聴されていった。
ハンティングネストには古い酒場があり、ハンター達はよくそこで飲んでいた。そして少し酒が入ると、いろんな噂話で盛り上がるのである。今はセバスのドラゴン退治の話で持ちっきりだった。そんな賑やかな酒場で、ある酔っ払ったハンターが目の前の酒を飲み干すと、急に意気揚々と語り始めたのだったーー
砂漠の中にあるオアシスの沼には、邪悪な魔竜が隠れ住んでいて、これまでそこを通った無数のババリア部族の者が魔竜によって食べられていた。魔竜はヴ―ドゥーの神殿に封印されている強大な力を自分のものにするため、神殿の破壊を企んでいたが、ヌミスがトーテムによってそれを見破り先手を取ったのだ。ヌミスはセバスとヴァークの力を借りて、ついに魔竜を退治するーー
「おおお!! それで、三人はどうやって魔竜を退治したんだ!?」
前のめりになる者たちを制しながら、酔っぱらいのハンターは、続きを知りたければ酒をおごれとグラスを差し出してきた。三杯おどってもらったハンターはすっかりご満悦の様子で話を続けたーー
魔竜は勇者と戦っているうちに森の外におびき出された。そこにはあらかじめ罠が仕掛けられていたからだ。魔竜はその罠にはまり、重傷を負ったまま勇者と最終対決を始めた。空には今にも嵐が吹き荒れそうな暗雲が立ち込め、まるで彼らの心の中を表しているようだった。最後に勇者セバスが、長い槍で魔竜の目を突き刺すと、槍先は脳にまで突き刺さり、そして魔ーー
「デタラメ言うな! 何が、嵐が吹き荒れそうな暗雲だよ! ここ数ヶ月間ずっと晴れっぱなしだっただろ!」
酔っ払いハンターの話を遮るように、ヴァークが大声を出した。彼がここの酒場に常連になってからというもの、魔竜の噂話が聞こえてくるたびに、横槍を入れていたのだった。ヴァークは、セバスが目の前で猛獣を倒したのを見ていたため、事実と異なる話がひとり歩きしているのが我慢ならなかった。
「セバスはただの自虐が好きな大馬鹿野郎だ」
彼は別のハンターから酒を奪うと、それを一気に飲み干してから語り始めたーー
俺はとあるツノトカゲを追っている途中でセバスに出会ったんだ。偶然にも奴も同じ獲物を追ってた。俺が毒矢でツノトカゲを仕留めようとしたら、奴はそれを止めやがったんだ。
「毒を使うなどハンターとして失格だ! 正々堂々正面から槍で勝負する」
とか、ほざきやがった。意味わかんねぇだろ!? だけど、セバスは自分の哲学を押し付けるんだ。俺は仕方なく奴の言うとおりにして、逃げるツノトカゲを追いかけた。じゃないと、面倒くさいからな。それで追いかけていくと、オアシスの沼周辺にたどり着いたんだ。
そこにはなぜかヌミスが俺たちを待っていた。なんか独り言をブツブツ言ってたな。俺達が来ることは予言で分かっていた、とかなんとか言ってた気がするぜ。だけど、俺達は獲物を追ってるからヌミスに構ってられない。気にせずツノトカゲを追いかけようとしたら、ヌミスは俺達についてきたんだ。なんかロクでもないことが起きそうな予感がしたから、俺はツノトカゲを捕らえる罠を仕掛けることにした。
罠に引っかかったツノトカゲは、逃げ道が塞がれたのを知って、耳が裂けそうな金切り声をあげたんだ。
そしたら……。大地が震え始めて、なんかとてつもなく巨大な何かが俺たちのところへやってくるのが見えて……。その時わかったんだ。オアシスの沼に入った奴は多いが、無事に戻ってきた者は少ないだろ? その怪物を見た瞬間、ああ、みんなこの怪物に食われたんだって思ったんだ……。
お前らセバスが魔竜を倒したって思ってんだろ? あれは魔竜なんかじゃねぇ! 図体の大きなジャングルトカゲだ! 一体どれだけの数食って、あんなに大きくなったのかは知らねぇが、少なくとも俺の10倍くらいでかかったな。そんな奴をあの大馬鹿者は倒すなんてほざきやがった。俺はこんなところでくたばりたくなんてなかったからな。すぐに逃げようとしたんだが、ジャングルトカゲのしっぽになぎ払われちまったんだ。危うく食われそうになったところをセバスに助けられた……。
たしかにセバスはハンターとしては優秀だ、それは認める。だけど、あれは無謀っていうんだ。奴は俺を安全なところに下ろして、すぐにジャングルトカゲに向かっていったんだ。セバスが重症を負っても、攻撃の手を緩めることはなかったーー
「それからどうなった?」
ハンターたちは息を呑みながら話の続きを迫ってきた。ヴァークは一息ついて、言葉を続けたーー
ジャングルトカゲは図体が大きすぎた。セバスはだんだんと体力が持たなくなってきたが、ヌミスによって回復とサポートを受けてたからなんとか攻撃を続けられたんだ。皮膚は分厚くて武器が全く通らなかった。
ジャングルトカゲでもこんなに手こずるってのに、魔竜なんかが出てみろ! 俺達なんかひとたまりもないぞ。
だけど、セバスはすばしっこくてな。それに翻弄されたジャングルトカゲは、ついにセバスを見失ったんだ。その隙を逃さなかったセバスは、すかさず目をグサリと突き刺した。ヒヒヒ! ジャングルトカゲもイチコロだったぜ。
あとはお前らの知っているとおり、セバスは奴の牙を持ち帰り、『ワイルドチェイサー』の称号を得たってわけさーー
ここまで話したヴァークは残りの酒を飲み干すとその場を離れた。
さっきの酔っぱらいハンターとヴァークの話は全く違うものだった。本当なら目の前にいたというヴァークの話を信じるのだろう。だが、ハンター達は半信半疑だった……。
そしてーー
セバスの武勇伝は、人に伝わっていくにつれ、どんどん話が盛られ、真実は物語となり、物語は伝説となった。
ドラゴン退治の勇者の物語は、これからも語り継がれていくだろうーー
※未実装
※未実装
※未実装
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