ロワン【旅の商人】

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基本情報

呼称・旅の商人
・チビ助
種族ヒューマン
年齢14歳
身長155㎝(圧底靴込み)
趣味金稼ぎ
好きなもの・世界を旅すること
・様々なビジネスチャンス
嫌いなもの・世俗に縛られること
・自由を失うこと
故郷ブライト王国
現在地世界各地を旅している
現在の身分世界をまたにかける旅の商人
関連人物【兄】

【婚約者】

【旅仲間】
CV雪深山福子
誕生月1月

データ

陣営ブライト王国          
タイプ智力型
職業サポート
メインロールバッファー

ステータス

※「HP・攻撃力・防御力」は上限が存在しないため記載しません。

  • 神話☆5ランク
  • T4装備
  • 専用装備40
  • 家具9(ランク最大)
  • 刻印80(白星)
  • エルダーツリー最大、絆ボーナスあり
  • 神器・コレクションなし
  • 狩りモンなし
クリティカル率66.19          
命中0
回避1019.55
魔法効力0
魔法抑制0
速度55.9
自動回復0
魔法耐性53.54
物理耐性7.74
吸収力0
クリティカル増幅24.66
クリティカル耐性22.79
洞察8.92
根性26.9
治療効果17.6
治癒11.09
攻撃速度0
クリティカル回避率14.8
防御貫通0
魔法貫通1
熟知0
受け流し0
腐食0
緩和19.43
ダメージ耐性0
シールド効果0
SP回復効率0

スキル

必殺技:銭投げ

Lv.1周りにお金をばら撒き、ランダムで0.5秒ごとに周囲の3体のユニットにお金を拾わせる。
味方がお金を拾った場合はSPが50回復し、8秒の間攻撃力を30%増加させる。
敵がお金を拾った場合は4秒の間スタンさせる。
Lv.2味方のSP回復量が60に増加。
Lv.3味方のSP回復量が70に増加。

スキル1:ダックアタック

Lv.1ロワンの相棒に最も近くにいる敵を攻撃させ、攻撃力×60%の多段ダメージを与える。
10秒の間敵の命中を120減少させ、SPを80奪い取る。
Lv.2ダメージが攻撃力×70%に増加。
Lv.3奪えるSPが120に増加。
Lv.4ダメージが攻撃力×80%に増加。

スキル2:アイテム露店

Lv.1戦闘開始時、自身の前にアイテム露店を出してHP回復薬を三つ置く。
アイテム露店範囲内の味方のHPが50%以下になるとポーションを使用して最大HPの30%のHPを回復する。
ポーションは5秒に一回使用可能。
Lv.2全てのポーションを使い切ると、ロワンの相棒に商品を入荷させる。
Lv.3HPの回復量が最大HPの40%に増加。
Lv.4※解放には刻印レベル30が必要
各英雄の薬使用時間の間隔が4秒になる。

スキル3:ダメージ両替【パッシブ】

Lv.1戦闘中、最大HPの10%を超えるダメージを受けると、SPを消費してダメージを中和する。
この効果は3秒に一度発動し、消費するSPは中和するダメージによって変化する。
最大で80のSPを消費する。
Lv.2毎秒SPを20回復。
Lv.3消費SPの最大値が50に減少。
Lv.4※解放には刻印レベル60が必要
消費SPの最大値が35に減少。

専用装備:肉体労働

初期戦闘開始時、アイテム露店でSP回復薬が一つ置かれるようになる。
近くにいる味方のSPが600以上になった場合、このポーションを使うとSPが60回復する。
SP回復薬はHP回復薬を入荷するときに一緒に補充される。
+10獲得するSPが120に増加。
+20獲得するSPが200に増加。
+30獲得するSPが400に増加。
+40近くにいる味方のSPが500より高い場合、このポーションを飲み、SPが500回復する。

専用家具:新商品

3/9スキル「アイテム露店」のHP回復薬で味方を回復すると、続く10秒間、毎秒その味方の最大HPの1%分継続回復させる。
この効果は重複されない。
9/9スキル「アイテム露店」のHP回復薬で味方を回復すると、続く15秒間、毎秒その味方の最大HPの1.2%分継続回復させる。
この効果は重複されない。

特徴

【ゲーム内説明】
ブライト王国のサポート英雄。
近くにいる味方のHPとSPを回復させる。
【ゲーム内攻略】
ロワンは必殺技と一定時間ごとに補充されるポーションを使い、味方のSPを大量に回復させたり、HPを回復させたり、攻撃力UPなどのバフ効果を与えることができます。

『おすすめキャラ』

味方のSPを大幅に回復させる能力を持つロザリンとロワンを同じパーティに編成すると、必殺技が強い英雄の必殺技発動の速度と頻度を上げることができます。

『その他おすすめキャラ』

セリフ集

登場時次も大儲けするぞ!
移動時自分の人生は自分で決める!
通常攻撃もってけドロボー
スキル1必殺、商売妨害!
スキル2——
スキル3——
必殺技オラオラこれが金持ちパワーだ!
勝利時毎度ありがとうございました!
神話時よってけよってけ~
旅館この居心地のいいルームとサービス、この僕でもついついお金を払ってしまいそうなくらいだ。やっぱり商売をするからには「サービス第一」でお客様と向き合うべきだね。(まさかロワンから贈り物がもらえるとは、しかも割引券じゃない)

エンブレム

※未実装

 

ストーリー

ブライト王国一の豪商レグニッツ家ーー

裸一貫から一代で富を築き、わずか十数年で財界の大物となったという。そして、エスペリア大陸全土で商売をするためミスリル商会を創設した。鉱業や銀行業まで様々な業界で取引を行っているミスリル商会は、王国の舵を握っていると言っても過言ではない。そんな大商人には、二人の息子がいたのだった……。

レグニッツ家の次男として生まれたロワン。幼い頃から、父親に商売の世界で鍛えられてきた彼は、まだ子どもであるにもかかわらず、すでに父親の手伝いで経営の補佐をしている。その才能が認められた証として、ロワンは12歳の誕生日に、金の卵を産めることで商売人に縁起物とされているオシドリを父親からプレゼントされた。そして、プレゼントを渡されるたびに、どのようにして莫大な財産を築き上げたのかという話を聞かされていたのだ。

これほどの財力を持っていれば、平民に留まらず、名門や王家ですらレグニッツにへつらうようになるのは言うまでもない。王室は日常的に発生する莫大な経費を維持するために、ミスリル商会の援助に頼らなければならない。さらに戦争中ともなると、王国は軍事費としてレグニッツに巨額な寄付をしてもらう必要がある。王家はレグニッツ家と安定した協力関係を結ぶために、政略結婚することを決意した。ロワンのほか、レグニッツ家にはアンジェロという長男がいる。だが、アンジェロは芸術を愛し、吟遊詩人となり世界中を旅している。王家にとって理想的な結婚相手とは当然考えられない。一方、次男のロワンは経営者としての才能を親から受け継ぎ、若くして商売事にもとても熱心である。レグニッツの事業と財産を受け継ぐのは、ロワンに違いない。国王は末娘のペギーの結婚相手として、ロワンを指名した。そうしてロワンとペギーは婚約関係になったのだが……。

ロワンは兄と全く違う人生を選んだが、一つだけ兄と似たところがある。それは他人に縛られることを嫌う、根っからの自由奔放なところだった。婚約の話を父親から聞いたロワンは、まだ結婚の意味を理解できる歳ではないが、人生を共に歩む相手は自分で選ぶべきだと思っている。しかもそのペギー姫は、ブライト王国の人間なら誰しもが知る、横暴で、わがままで、最強の小悪魔だと聞く。ロワンは、そんな人と婚約なんてありえないと父親に抗議したが、聞き入れてもらえなかった。そうなれば、彼が取る行動は一つ……。家を出ることだった。彼はこっそりと荷物をまとめ、経営の手伝いをした時に貯めたお金を持って、未知なる世界へと旅に出かけたのだ……。

若い頃の父はただのしがない商人で、売り物をたくさん積んだおんぼろ馬車で各地を巡り商売したことをよく聞かされていた。ロワンは父親と同じように少しずつ売り歩いていけば、いつか自分の商業王国を作り上げることができると信じていた。そうすれば、自分の人生を誰かに支配されることもなくなるだろうと……。

息子の家出を聞いたレグニッツは、怒りを示すどころか、商人の息子は商人、小さなところに収まるような人間ではないとホッとしていた。

しかしペギー姫は許さなかったのだ。甘やかされて育った傲慢な姫は自分の婚約者が逃げたと知った瞬間、大恥をかかされたと憤慨し、衛兵を連れて王宮を後にしたのだった……。あの憎たらしいやつを捕まえて、ひどい目にあわせてやろうと、ペギーはロワンを追い回し始めた。

ロワンの旅は平穏に終わることはなさそうだーー

「損得勘定をしっかり計算できてこそ商売人さ。一銭たりとも損してはならないよ」

絆【仲良し三人組】

ロワンの日記

王都を離れてしばらく経つけど、思った以上に厳しい。

王都でのボクは『レグニッツの息子ロワン』でブライト王国では富の代名詞と言っても過言じゃなかった。ミスリル商会の入り口には、金塊を持っている人が毎日立ってる。そこに犬をつないでおくだけでも金を稼ぐことができるんだ。

でも、ボクがしたいのは一から商売すること。商品を仕入れるためにはお金が必要だけど、商売相手にはボクの家柄じゃなくて、ボクとの信用を築きあげたいんだ。商品を選んでるあいだは強盗対策もしなくちゃいけないし……考えることがいっぱいで疲れちゃった。家に帰りたい。

……ダメダメ! 父さんだって初めはこういう苦労をいっぱいしたけど乗り越えてきたって言ってた。ボクにだってきっとできるはず!

ボクには仲間がいる。この小さな鳥だ。コイツの卵で一儲けしたもんさ。いけないことだとはもちろんわかってるよ。だってこの子はオスだからね。ボクはただの卵に色を塗って売ってるだけ。だけど、詐欺だとは思ってないよ。だって、世の中には金の卵の伝説を信じて探し求めてる商人たちが数え切れないほどいるんだ。そう……ボクは彼らに夢を売ってるんだ。

しばらくしてから、ボクは2人の仲間に出会った。リグビーとクインだ。

リグビーはあてにしちゃいけない。毎日酔っ払って帰ってくるし、物忘れが激しいからね! なんども酔っ払ったリグビーを叱ったさ。だけどリグビーは役に立つよ。ガタイがよく喧嘩も強いんだ。ボクが商売してる時に隣にいてもらうんだけど、誰も文句言ってこないんだ。最近はクインが止めてくれているおかげで、ずいぶんと飲む量が減ってきたしさ。

クインを仲間にできたのは本当に偶然なんだ。出会ったきっかけは、クインが町でお金を巻き上げられ、路頭に迷っていたからなんだ。でもクインは自分を嵌めた相手に怒りを向ける様子もなく、落ち込んでる様子でもなかった。楽天的な思想からなんだろうね。浮浪者だけど全然浮浪者っぽくなかったよ。

人が持つ夢とか、感情とか文化って『商品』としては売れるもの。だけど、クインの持つ独特な感情は、今までにない物語を作れる。つまり、クインは第二の金の卵を産むものになれるんだ。

だけど、これはまだまだ先の話……。今はまず、この街に住むエベニーザーという人物を探してるんだ。過去に父が商戦でボロボロにやられ、財産をほぼ全部持って行かれたらしい。なぜ「らしい」かって?父はこの事については硬く口を閉ざしているし、別にエベニーザーに当時の話を聞くつもりもない。

ボクはただエベニーザーに勝ち、父より優れている事を証明したいだけ!


リグビーの手紙

オレの可愛い娘ドリーへ

お前にはしばらく手紙を出していなかったな。

わかってるだろ?

オレの手はジョッキや拳を握るのは得意だが、筆を握るには得意じゃないんだ。字を書きだしたら指が……つ、つり……なんだっけ?指がつ……なんとかって言葉、ど忘れしちまったぞ。

そんなことより、聞いてくれ。最近、あんまり酒を飲んでねぇんだ。いや、どっちかってぇと、飲ませてくれねぇほうが正しいか?だからこの手紙を書いてる今は、けっこう頭がスッキリしてる。

今のうちにあのことを書いておかなきゃな。お前、レグニッツの息子のロワン、知ってるだろ?あの生意気なチビ助だ。酔った勢いでオレは今アイツと一緒に旅をしている。なんつーか、その場のノリってやつだ。だが、なんだかんだロワンと一緒に旅するのは楽しいんだぜ。アイツは大胆で、いつも奇妙で奇抜なアイデアを出してくる。旅を面白くしてくれるんだ。だがな、あのチビにもどうしようもねぇ悪い癖があってな。人の話をぜんぜん聞かねぇんだ。それに短期で気に入らないことがあると、すぐ爆発しちまう。ロワンがオレのことを部下として見ているのか、友人として見ているのかはよくわからねぇ。

それでも今のところは、まあまあうまくやってる。だが、最近ロワンの様子がちょっとおかしい。なんとかっていう商人を血眼になって探してるんだ。ぜってぇ負けねぇとか言ってたっけな。だけど、オレにはロワンが誰かと戦うってより、自分と戦ってるように見えるんだよ。酒場でもこういうのはよく見かけるから、匂いだけでもわかっちまうんだ。

ああ、忘れちゃならねぇ。一緒に旅している仲間にもうひとり、クインっていうヴェルディア連盟のウサギがいるんだが、とにかく厄介なヤツだ。性格は他人思いで優しくて申し分ない。良く言えば親切なんだが、悪く言えば面倒くせぇ男なんだ。

毎朝、瞑想してんのは別にいい。材料をとってきて朝食作ってくれんのもいい。「軽い食事が先生の長生きの秘訣なんだ」とか言って、二日酔いでなんも食いたくねぇのにいつも食事を強制してくるのは勘弁だ。しかも、二日酔いは体に悪いとか言って、オレに酒を飲ませないようにしてくるんだぜ?

こんな面倒くせぇことして長生きするくらいなら、好きなことして二日酔いで早死にしたほうがマシだぜ! 本当はぶん殴ってやりたいとこだが、純真無垢な目で見られると殴る気が起こらねぇ。

まあ冗談だ。オレは早死にするつもりはねぇぞ。だから真に受けるな。今日はここまでだ。来年、時間のある時にまた手紙を出す。

お前の親父よりーー


クインの手紙

親友キャットへ

前回の手紙からだいぶ時間が経ってしまって、申し訳ありません。俺は風を使ってメッセージを伝えることに慣れているので、人間の使う紙とペンにまだ不慣れなんです。

今、俺は2人の仲間と旅をしています。そのうちの1人はリグビーという名前です。リグビーさんはとても面白い人なんですよ。だらしない人で、1ヶ月も風呂に入らず、いつも酔っ払っていて酒臭い部屋で寝てばかり。でも、リグビーさんはすごく前向きで、いつも幸せそうで、熱心で……何事にも楽しさを見出すことができるんです。生活習慣は悪いですが、ある意味、自由人なのではないでしょうか。

もう1人の仲間であるロワンさんはすごい生い立ちでした。ミスリル商会の会長レグニッツの次男として、お父上の商才を完璧に受け継いだだけでなく、長い間それに携わったことで、外見からは想像できないほど大胆な決断力を持っているんです。これまで俺が出会った中で一番賢く、常識に囚われない考えの持ち主だと思います。ですが、この生まれ育った環境がロワンさんに大きなプレッシャーを与えているのではないかと思っているのです。ロワンさんは、自分の能力や成果が家柄とは関係なく、自分自身の努力から生まれたものであることを証明しようと努力しています。それはとても良いことのはずなのに、最近あまり良い方向には進んでいないように感じているのです。

この2人とはいつも楽しく旅をしているんですが……疑問が重なって、怒りを覚えるような出来事がありました。

ことの発端は、エベニーザーという商人を調査している時でした。彼がいる町ではニンニクのような根菜類を主な農作物としています。この野菜は皮がもろく、収穫時に少しでも傷がつくと、すべてがダメになってしまうんです。なので、地元の人たちはスプーンのような木製の農具を使って収穫をしています。この農具の製造と販売がエベニーザーの仕事でした。

だけど、なぜか急に、頭脳明晰なロワンさんがエベニーザーのことを気にしだして、商戦を始めたんです。

彼に怒りを覚えたのはここからで……商戦の対象になっているのは、その町でしか使えない農具でした。上で書いている、スプーンのような木製の農具のことです。この町の人たちにとっては、生活する上で必要なものだ。それを争いの対象にするだなんて……。2人は農具を独占するために値下げを始めました。価値を下げるということは、2人の収入も減るでしょう? だから彼らは町の人たちの賃金も下げたんです。

そこからはもう、ずっと悪循環です。賃金が下がった町の人たちはやる気を失い、農具の品質も下がっていきました。農家の人たちはすぐに農具を替えられるように、以前の3倍も買い置きをしなければならなくなったんです。それと同時に、作物の収穫量にも影響が出ました。ひどい状況でしょう……?

ロワンさんとエベニーザーが町をめちゃくちゃにして2ヶ月近く経った頃には、農家の人たちも疲れ果てていました。2人は商戦に夢中になってて、みんなが消耗しきってることに気づいていません。

今のロワンさんはどうかしています。商人としての誇りを完全になくしている。まあ……少し前も、そんなに良い人ってわけではなかったけど……今のように町の人たちを苦しめるようなことは決してしませんでした。

俺の我慢もそろそろ限界かもしれません。リグビーさんも不機嫌そうにしていました。俺たちは明日、ロワンさんに話をして、ここから離れようと思います。

君の友人クインよりーー


リグビーの手紙

オレの可愛い娘ドリーへ

前に手紙を出してからあまり時間は経ってねぇが……このことだけはお前に話しておかねぇと、腹の虫が治まらねぇんだ。

今日、オレはクインとロワンと大喧嘩した。あのウサギ野郎、怒り出すとあんなに怖ぇなんて思わなかったぜ。チビ助もチビ助だ。ぜんぜん譲る気もねぇし、口答えばっかりしやがる。ま、そんなこんなで、ここで3人とも別れることにしたんだ。

だがオレとクインが出発する前、オレたちが泊まっていた宿にまさかの人物がやってきやがった。ロワンのライバルのエベニーザーだ。そいつ、なんて言ったかわかるか?ロワンに降参しに来たって言ったんだぜ?

エベニーザーは敗北を認めたんだ。こんな消耗戦は耐えられねぇ、全財産をロワンに安値で売るから、この苦痛から解放されたいってな。だが、それだけだ。コイツは自分のことしか考えてなかった。2人の商戦に巻き込まれて2ヶ月もこき使われた町のヤツらのことなんてなんも考えちゃいねぇ。行くアテもない町の人たち、どうしましょう? とか、ぬかしやがったんだ。

その場でヤツの首をへし折ってやろうかと思ったぜ。

エベニーザーはヘラヘラ笑いやがった。コイツ、普段も気に食わねぇ顔しているが、笑う顔はもっと気に食わねぇ。エベニーザーは、ロワンのことを昔会ったことのある商人にすげぇ似てるけど、そいつよりもずっと強かったと言ってきた。その時の商人は、農具の価格を下げたあと、町の人たちの賃金が減ることに耐えられず、すぐこの町を離れて行ったらしい。

その話を聞いたロワンは、突然エベニーザーの襟元をつかんで、狂ったように大声で叫んだんだ。「なんだと!? その商人にいったい何をしたんだ!!!?」つかまれた襟を振りほどかれたロワンは、その場に倒れ込んで、ブツブツなんか言い始めた。「ボクは勝ったの? それとも負けたの?」

それから数時間、ロワンはずっとこの言葉を繰り返し、何を言っても全く反応しなかった。なにかに取り憑かれてるんじゃないかと、オレは神父を呼んで祓ってもらおうとしたが、その時、ロワンは起き上がり、オレとクインに真剣に謝った。仕事を失ったこの町の労働者たちに新しい仕事を見つけてあげるのを手伝ってくれってな。

オレは感動したぜぇ。このチビ助、きっと熱で頭がやられたんだ。そういえば最近、酒場の経営はどうなんだ? この町の労働者たちを雇ってあげることはできそうか?

お前の親父よりーー


ロワンの手紙

父さんへ

やあ、父さん。突然の手紙だけど、別にたいしたことじゃないよ。エベニーザーってヤツのこと覚えてる?数十年前に父さんを窮地に追い込んだ人。

ボクそいつとの商戦に勝ったんだ!

詳しく話すと長くなるから簡単に説明するよ。もし、手紙の中に見覚えのない名前があったり、理解できない内容があったりしても気にしないでね!

実はさ、ボクも最初は父さんと同じようなことをしちゃったんだ。だけど、いろいろあって……気づいたんだよ。父さんとエベニーザーの考えは古いってね! 確かに、あのスプーン型の農具は、作物を収穫するために作られたもの。だけど、どういう理由で発明されて、最終的にどういう使われ方をしたのかっていう問いに対する答えは、無限にあると思わない? あれはスプーンの形をした農具であると同時に、ユニークな形状をした髪飾りにもなるんだよ!

ボクの言っている意味、わかる? 簡単なことだよ。ストーリーを付ければいいんだ。ボクは、クインが不老不死の修行者で、亡くなった恋人に再会するために、毎日このユニークな形の髪飾りを作ってるっていう物語を作ってみたんだ。そうするとさ……髪飾りが数倍の値段で飛ぶように売れたんだよ。どうしてだかわかる? ボクが売ってるのは、夢なんだ。人々は愛に渇望してる。だから、こういう背景がある商品はどんどん売れるんだよ! ボクはまたひとつ、金の卵を産む鳥を創り上げることができたんだ!

ボクは今この髪飾りで仕事を失った労働者たちを養っている。この物語の噂が世界に広まれば、いつかは町全体が潤うと思う。これも全部、ボクの仲間のおかげだよ。彼らが物語の核となる素材と、それを広めるための手段を提供してくれたんだ。もちろん企画して実際に商売したボクの役割が一番大きいけどね!

父さんがエベニーザーと出会ったのは何歳の時なの? 父さんはその時、ほかの方法を見つけることができたの? ボクはもうしばらくこの町にいるつもりだから、早く返事ちょーだいね。

それから……父さんはボクがこれまで知っていた父さんよりもずっと強い人なんだなって思ったよ。

ロワンより


執事の手紙

ロワン坊ちゃまへ

レグニッツ様は少し前、王国の財務大臣と密談中にロイヤル守備隊の裏切り者によって殺害されてしまいました。しかしこのことには様々な疑問点があるため、私が独自で秘密裏に調査をしています。王都は今安全ではありませんので、決してここにはお戻りにならないでください。どうかお気をつけて!

執事よりーー

ドリーのコーナー

幼い頃から商人としての才能があり、そのことで心の成長も同年代の子供より早くて、父親とともに家族の事業に携わっている。そのため、一般の子供のように好奇心いっぱいなうえに、とても大人っぽい一面もある。

レグニッツ家の男たちには皆、自由で奔放な魂が宿っており、ロワンも例外ではない。

世俗に縛られるのが嫌で、固定概念に囚われずに物事を考え、大胆に決断する。そのため、結婚から逃げたのもペギー姫が嫌いだからではなく、自分の理想とする自由なビジネス王国を築く前に、立ちはだかるすべてのものに抗っている。

専用装備の説明

無限の富を象徴する鈴。

商人に幸運をもたらすと言われている。

いつもロワンが開店するときに、市場でこれを鳴らす。

スキン

裕福な身なり

ギャラリー

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