呼称 | 怒りの魔獣 |
CV | カニサ:倉本春奈 ルーク:ソンド |
※「HP・攻撃力・防御力」は上限が存在しないため記載しません。
※()内はPVPでのステータス
クリティカル率 | 15.5 |
命中 | 1059.7 |
回避 | 210 |
魔法効力 | 0 |
魔法抑制 | 74.4 |
速度 | 52.2 |
自動回復 | 0 |
魔法耐性 | 24.52(34.66) |
物理耐性 | 66.48 |
吸収力 | 0 |
クリティカル増幅 | 0 |
クリティカル耐性 | 36.1 |
洞察 | 67.46(99.31) |
根性 | 54.26 |
治療効果 | 0 |
治癒 | 10.68 |
攻撃速度 | 0 |
クリティカル回避率 | 17 |
防御貫通 | 8.66 |
魔法貫通 | 0 |
熟知 | 0 |
受け流し | 0 |
腐食 | 0 |
緩和 | 0 |
ダメージ耐性 | 0 |
シールド効果 | 9.92 |
SP回復効率 | 0 |
Lv.1 | 【パッシブ】 カニサとルークはそれぞれ通常攻撃を行う。 【アクティブ】 敵が最も密集しているエリアに飛び込み、それぞれ周囲の敵に攻撃力×250%、攻撃力×310%のダメージを与える。 また、2回のダメージがすべて命中した敵には12秒間、鎖効果が付与される。 カニサ&ルークは、自身が受けた直接ダメージの30%を鎖効果付与中の敵に均等に転嫁する。 転嫁するダメージ量は最大でカニサ&ルークの攻撃力×430%を超えることはない。 |
Lv.2 | ダメージがそれぞれ攻撃力×270%と攻撃力×330%に増加する。 |
Lv.3 | 自身が受けた直接ダメージの35%を鎖効果付与中の敵に均等に転嫁する。 転嫁するダメージ量は最大でカニサ&ルークの攻撃力×460%を超えることはない。 |
Lv.1 | 叫び声を上げ、周囲の敵をノックバックさせて2秒間スタン状態にし、攻撃力×280%のダメージを与える。 また、自身に8秒間存在するシールドを付与する。 シールド値は自身の最大HP×25%。 |
Lv.2 | シールド値が自身の最大HP×30%に増加。 |
Lv.3 | シールド値が自身の最大HP×35%に増加。 |
Lv.4 | スタン時間が3秒に増加する。 |
Lv.1 | 戦闘開始時、カニサ&ルークの最大HPが30%減少。 はじめて致命ダメージを受けた時、2.5秒間すべてのダメージと行動阻害効果を無効化し、さらにHPを全回復し、自身の最大HPを30%増加。 同時に、自身が受けたダメージタイプの割合に基づき、戦闘終了まで、自身の物理耐性が10増加、または魔法耐性が20増加する。 |
Lv.2 | 物理耐性が15増加、または魔法耐性が30増加。 |
Lv.3 | 無効化効果の持続時間が3.5秒に増加。 |
Lv.4 | ※解放には刻印レベル30が必要 はじめて致命ダメージを受けるまで、カニサ&ルークの攻撃力と防御力は毎秒2.5%増加(最大で45%増加、この効果は戦闘終了まで継続)。 |
Lv.1 | 自身の周囲に最大7秒存在する炎の檻を作る。 発動期間中、1秒ごとに檻の中の敵に攻撃力×140%のダメージを与え、さらに敵の防御力を6%減少させる(3秒持続、最大で18%減少)。 檻の縁付近に移動した敵は、一定時間ごとに炎の中心までノックバックされ、1.5秒間スタン状態になる。 |
Lv.2 | ダメージが攻撃力×160%に増加。 |
Lv.3 | 炎の檻を作る際、近くの敵を檻の中に引き寄せることができる。 |
Lv.4 | ※解放には刻印レベル60が必要 敵の防御力を12%減少させる(3秒持続、最大で36%減少)。 |
初期 | カニサ&ルークが檻の中の敵、または鎖効果が付与された敵から受けるダメージがさらに15%減少(鎖効果による転嫁ダメージはこの効果に影響されない)。 |
+10 | 自身が受けた直接ダメージを鎖効果付与中の敵に均等に転嫁する際、敵それぞれに転嫁するダメージは合計ダメージの40%以上となる。 |
+20 | カニサ&ルークが檻の中の敵、または鎖効果が付与された敵から受けるダメージがさらに30%減少(鎖効果による転嫁ダメージはこの効果に影響されない)。 |
+30 | スキル「怒りの叫び」と「炎の檻」も敵に鎖効果を付与できるが、スキル1回につき、鎖効果を付与できる敵は1体のみ。 |
+40 | カニサ&ルークが檻の中の敵、または鎖効果が付与された敵から受けるダメージがさらに50%減少(鎖効果による転嫁ダメージはこの効果に影響されない)。 |
3/9 | ルークは攻撃する際、与えたダメージ×35%分自身を回復する(回復量は最大で自身の攻撃力×300%まで)。 |
9/9 | カニサの攻撃が敵に命中するたびに、敵のSPを160減少させる。 |
【ゲーム内説明】 カタストロフのタンク英雄。 自身が受けた直接ダメージの一部を敵に転嫁し、炎の檻を召喚して敵を弱体化させ、敵の行動を阻害することができる。 |
登場時 | 思い上がったヒューマンどもめ、この代償は大きいぞ |
移動時 | ルーク:お前に任せる。今日は言う通りにしてやる。 カニサ:あなたに任せるわ。今日は言う通りにしてあげる。 |
通常攻撃 | 共に戦おう! |
スキル1 | また一人、死にたい奴が来やがったぜ! |
スキル2 | —— |
スキル3 | 共に燃えちまえ! |
必殺技 | 鎖につながれた苦しみは…誰よりも知ってるわ! |
勝利時 | 我々は自由だ!そうだろう? |
神話時 | いつか、ババリア部族同士の戦いが終わる日が来るだろう。 |
旅館 | ヒューマンはいつも住処を派手に飾る |
※未実装
(1)
カニサは牢屋の壁にもたれて座っている。奴隷となってしまったため、監禁生活は覚悟していたが、想像していたほど耐え難いものではなかった。だが、彼女はずっとひとつの疑問が頭から離れずにいる。自分を買った人間の魔道士が、いったい何が目的なのか。奴隷と言いつつも牢屋に閉じ込めるだけで、特に何かをするわけでもない。毎日何もせず、ただ体の変化を測定し、記録しているだけだった。それは彼女だけではない。他に投獄されている奴隷たちも同じだった。カニサは体をぐっと伸ばし、監禁されている他の奴隷を観察した。彼女はここに来てまだ日は浅いが、互いの顔を認識できるぐらいの時間は十分にあった。影になっているところに視線を移すと、カニサを見ている奴隷がいる。思わずその奴隷を睨みつけるが、そいつはカニサをあざ笑い、自慢であるライオンのたてがみを揺らし、鎖をジャラジャラと鳴らした。共にこの場所に監禁されてはいるが、カニサにとってその奴隷……ライオン族のルークは因縁の相手だった。彼女は今でもライオン族がヤギ族に加えた残虐行為を覚えている。2つの種族は、豊穣のオアシスの支流の上流と下流で生活していて、昔から争いが絶えなかった。カニサの親族の多くはライオン族との戦いで死んだ。そして一族が敗れた後、多くの戦争捕虜は奴隷となったのだ。カニサも同様に数々の奴隷主の手に渡され、ここに連れて来られた。それなのにまさか一族を滅ぼした相手がここにいるとは……。
「どうやら……ライオンどもの天下も短かったようだね」
カニサはつぶやくようにルークを皮肉り、顔を上げた。ふと、牢屋の天井窓が目に入る。陽が落ちたばかりで、空はまだ燃えるような赤が広がっている。曜雀座の焔羽星だけがやけに輝いて見えた。
深夜ーー
カニサは急にハッと目が覚めた。今夜は満月。牢屋の中で誰がどこにいるのか確認できるほど明るかった。ルークがこそこそと何かをしていることもひと目でわかるほどだった。
「はっ……道理であの暗い隅っこに居座って、誰にも近づかせないわけね。壁に小さな穴が開いてるじゃない」
コホンと、カニサは咳払いをした。近くにいるウルサス族はその音にいい夢でも邪魔されたのか、不機嫌そうに寝返りを打つ。ルークはピタリと動きをとめ、警戒しながら振り返って牢屋の扉を見るが、看守の姿はなく安心していた。一連の動きをニヤニヤと笑って見ていたカニサは牢屋の中に視線を戻したルークと目が会う。
翌日ーー
ルークは近くのケンタウロス族にわざと喧嘩をふっかけたようだ。結果、腹を立てたケンタウロス族は、牢屋の向こう側に『移ること』となった。そのやり取りをずっと見ていたカニサは、すぐに立ち上がって薄笑いを浮かべてルークに近づく。
「天下のライオン族様もこんなところに来るだなんて……落ちたものね」
カニサは嘲笑しながら毒を吐く。ヤギ族にバカにされたことが癪に障ったのか、ルークは鎖を抱えてカニサに罵詈雑言を浴びせた。だが、カニサはそんなこと気にもせず、笑いながらルークの隣に腰を下ろす。
「アタシが手を貸してあげようか?」
カニサは自慢げに言ったのだった。その日の夜。ルークはいつも通り、コソコソと壁の穴に鎖の欠片を突っ込んでレンガを外していた。1つ外したらレンガを元に戻しているため、一見穴は小さく見えるが、壁の穴周りの部分はかなり緩くなっている。
「ふんっ。明日、アタシがグイっとそこを強く押せば脱出できるわ。デカブツは穴に挟まれて死んじゃうのがオチね。あはは」
カニサは聞こえるようにだが小さな声でルークを野次る。その言葉に反応したルークは図星を突かれたのか顔をしかめる。カニサはその表情を見て満足気に笑っていたが、ルークは言い返すことなく黙々とレンガを外しては戻すという作業の手をとめなかった。
3日目ーー
1匹のノールの死体が牢屋の前に置かれた。彼は別の牢屋にいた奴隷だった。ちょっとした騒ぎを起こし、看守を襲おうとしたが、錆びた鉄格子には呪術がいくつも施されていたようで……。その後のことは、むごいものだった。奴隷たちを監禁している人間の魔道士は、見せしめとしてノールの死体をすべての牢屋の前に飾った。これは警告だ。このことがきっかけで、牢屋中にいろんな情報が飛び交った。ファルコン族から聞いた情報によると、このノールは敵対している種族の奴隷に裏切られ告げ口をされたらしい。それを聞いたカニサとルークは思わず顔を見合わせ互いに警戒をした。その時だった。1匹の蛇が格子を這って、ケンタウロスに近づき、後ろ足にまとわりついたのだ。その場にいた奴隷たちは、たいまつを手にして蛇を追い払った。カニサは視線を落とし黙り込んだ。その日の夜、ルークとカニサは静かにレンガを外していた。カニサは頭の中で緩くなった場所の面積を計算している。
(ふふふ……このままバレずに上手くいけば、3日以内にはルークが通れるくらいの穴ができるはずね。一刻も早く脱出したい……。ここから脱出できれば、裏切られる心配もなくなる。今このデカブツに死なれたら困るのはアタシなんだからうまくやらなきゃ)
(2)
だが、思わぬ事態が起こったのだ。今日与えられた食べ物がどこかおかしい。どうやら虫が中に入っていたようで、喉をつたって体の中に入ってきている、ということをカニサはすぐに理解した。その瞬間、カニサは恐怖で震え上がった。首を横に振り、幻覚だ、何かの間違いだと言い聞かせる。だが、すぐにそれは現実となった。燃えるような痛みが彼女を襲ったのだ。
(なによ、これ……! 脈がおかしい……動悸が……息が……! はぁ、はぁ、内臓も全部えぐられてるみたいじゃない!!)
震える体を抑えながら、周囲を見渡すと、自分だけじゃなく他の奴隷たちも同じように顔が歪み痙攣していた。
(他のやつらも……アタシと同じように苦しんでいる……?)
そう思った直後、カニサは床に倒れる。視界の先にある天窓からは、曜雀座の雀尾座がぼやけて見えた。
「おい、しっかりしたまえ」
優しく、励ますような声が耳元で響き、カニサが意識を取り戻す。目を開けると声の主はなんと人間の魔道士だったのだ。カニサは驚いて声が出ない。目線を動かすと、その魔道士の周りには、たいまつを持った医者が何かを待っているように立っていた。
「キミたちの中に流れている汚れた血は、すぐに洗い流される。そう……亜人はもう終わりだ。純潔な人間に戻れるのだ。もう少しの辛抱だ。もうすぐ我々は平和を迎えられるのだよ」
人間の魔道士は、この上なく優しい口調でカニサに語りかける。だが、彼女の表情はまるで崖から突き落とされる寸前かのように真っ青だ。なぜならカニサは理解したからだ。彼ら、人間の魔道士が、奴隷たちに拷問もせず、ただ監禁して体の変化を記録していた理由はこの研究のためだったと。その直後、牢屋の方で怒りの雄叫びが上がった。
(ルーク!?)
ライオン族のルークだけではない。ファルコン族、ウルサス族、ケンタウロス族も叫んでいる。そして……カニサも合わせるように叫んだ。奴隷たちは、誇り高きババリア部族である体が、忌まわしき人間になるという事実を受け入れることができない。絶望と悲痛の叫びが牢屋中に響き渡る。全身が激しい痛みに襲われながらも、それに耐えて奴隷たちは拳を振り上げる。引き裂こうと腕を振り回したり、噛みつこうと牙を剥き出しにして飛びかかったりするも、弱りきった彼らでは人間の魔道士に指一本触れることができなかった。奴隷たちを見下ろす人間の魔道士の表情は、彼らの叫びなど気に留めず期待に満ちていた。それを見たカニサは、痛みと悔しさが胸に押し寄せる。ババリア部族の内乱で最大の敵が誰なのかを忘れてしまっていた。
(くっ……もうひとり協力者がいたら……とっくに逃げ出せたはずなのに!)
だが、ノールの一件もあり、彼女は裏切りを恐れ、ウルサス族のやつもケンタウロス族のやつも信用できなかったのだ。その結果、カニサたちはここで倒れている。たいまつで追い出したはずの蛇がまた鉄格子の外から入って来るのが見えた。血だまりの中で倒れている奴隷たちを見て蛇は目を閉じ、血の匂いを吟味するかのように深く息を吸った。
「ああ……なんという美味か。贅沢で芳醇な香りとはまさにこれ。ここには人間の憎しみが溢れかえっている」
(違う! 人間なんかじゃないわ!)
カニサは心の中で叫んだ。
(こんな屈辱……! 最悪だわ! ババリア部族の戦士たるアタシが、戦場じゃなくてこんな……憎き人間の実験によって死ぬなんて! 誇り高いアタシたちババリア部族を人間に戻すですって!? 傲慢にもほどがあるわ!)
蛇はカニサを見ながらあざ笑う。この蛇は単なる蛇ではなく、カタストロフだった。
「ははは……お前の声は聞こえているぞ。悔しいか? 悔しいのか? だが、残念だ……。ようく自分の体を見てみろ。体が変形してきているぞ? くくくっ……人間になってしまうんじゃないのか?」
「違う! 違う! 人間になんてならないわ!」
「さあ、お前たちの体を私に預けなさい」
カニサは激しい痛みの中、意識を手放してしまった。
(3)
……しばらくして、カニサは目を覚ました。だが、体がいつもと異なるように思える。背中に不思議な感覚を覚え振り返ると、そこにはファルコン族のような翼が生えていた。
「は……? ちょ、ちょっと待って……何この翼! しかもこの腕もアタシのじゃないわ! えっ……足も!? 尻尾は……? アタシの尻尾はどこよ!?」
蛇のカタストロフがくねくねと背後からカニサの前に飛び出し、吐き捨てるように言う。
「これがキミの新しいカラダか」
蛇の言葉に彼女は唖然とする。そう、彼女はここにいたババリア部族の同胞たちと融合してしまったのだ。力に満ち溢れ、人間を恐れることのない新しい体となってしまったのだ。
「おい、角をどかせ」
「え……?」
逆の方に振り返ろうとしたその時だった。目の前にルークの顔があったのだ。2人の目が合う。
「…………ハッ。これはこれで悪くないわね」
(だってアタシたちは誇り高きババリア部族の戦士。もともと完全にひとつになれるはずがない)
カニサとルークは、これから数え切れないほど喧嘩をし、数え切れない決闘をするかもしれない。一呼吸置いた次の瞬間、カニサは高笑いをしながらウルサス族の手で鎖をちぎる。ルークは魔道士のたいまつに噛みつき、牢屋に火を放った。
「誰が人間なんかになるものか! 傲慢で愚かな人間どもめ!」
※未実装
※未実装
本来はババリア奴隷をつなぎ止めている鎖。
カニサ&ルークは怒りの魔獣として生まれ変わった後、鎖から脱出し、そして屈辱を忘れないためにその鎖を武器として残した。
敵に情けをかける必要などない。
※未実装
※特になし
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